物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

再びS君のこと

2011-10-26 12:48:17 | 日記・エッセイ・コラム

2年ぶりにS君に会った。これは10月23日の同窓会に彼も出席していたからだが、私は同窓会の司会進行をしていたので、親しく話をしたのは2次会であった。

彼はシナリオライターでもあり、劇団を主宰している。昨日インターネットで検索したら、たくさん出ていた。もっとも彼がつくったサイトというよりも彼のシンパというか協力者がつくったり、彼を評価したサイトだった。

彼は中学・高校の頃は映画に夢中であり、彼の父君( I 市の著名な外科医)が医師であるのとはまったく違って、医学には関心はあまりなかったと思う。一番私が彼と親しくしていた頃は中学時代であり、高校でも中学ほどではなかったが、親しくしていたと思う。

その彼ははじめ映画監督を目指したが、そのうちに出版に携わるようになった。あるときその事業を誰かに譲り、演劇に没入するようになったと聞いた。

これは出版社をやっていたときに詩人で劇作家・演出家の寺山修司と親しくなったからかもしれないが、彼からそのいきさつは聞いたことはない。

遊行舎とかいう、劇団を主宰しているらしい。が、いまはともかく以前は赤字続きだったらしい。それを彼個人がその負債を営々と支払い続けていたとはインタネットで昨日読んだところである。

彼は誰かの質問に答えて、「もし中小企業だったら、一家心中ものだった」と答えていたらしい。だが、彼は演劇は自分の求めている、最後の表現の仕方とでも思っているらしく、それをどうにか切り抜けてきたらしい。強靭な精神である。

2年前にあったときよりも、今回の方が自信に満ちているように思われたのは私が彼の親友としてのひいきであろうか。多分そうではあるまい。彼自身の中の充実感が2年前と比べても格段に上がったのだと思う。

この古い友人のS君の一層の活躍を祈っている。

ちなみに、彼はすでに発行された、寺山修司の著作集の3人の編集人の一人である。またさらに、彼の全集の発行を計画しているということである。