日本では衣替えの季節になった。こういう風習は多分日本に特有の風習で他の国ではないのではないかと思う。私は俳句を詠むなどという風流なことをしない朴念仁であるが、多分衣替えというのは季語になっているのではあるまいか。
と、ここまで書いて歳時記を調べに行ったところ衣替えは更衣という字でこれは初夏の季語になっていた。だが、その説明によれば、旧暦の4月1日と10月1日に宮中等で衣更えかあったと書いてあった。そうするとこれは秋の季節の季語ではなかったようである。
もっとも私などはまだ半袖のシャツであり、まだ1週間ぐらいはこのまま過ごすであろう。さすがに夜に寝るときは布団を出してきて、それをかぶって寝るようになった。そうしないと毛布だけでは寒く感じるようになったからである。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる。これはまことに至言であると思っている。いまでは春の彼岸の中日は春分といい、秋の彼岸の中日は秋分という。そしてそれぞれ国の祝日になっている。
ちなみに、この春分とか秋分のことをdie Tagundnachtgleiche(ターク・ウント・ナハト・グライフェ)といい、これは昼と夜の長さが同じということを意味するドイツ語であり、そのものずばりの意味である。長いつづりだがこれで一語である。Tag(昼)und(と)Nacht(夜)がgleich(等しい)の4つの語から成り立っている。英語ならequinoxというらしい。
それはともかく、私は少し時差をもって更衣するのが普通である。