土曜の深夜だった。NHKのテレビで婚活の仕方の放送をしていたが、それを聞いていてなんだ、私のことではないかと思った。
いや別に婚活のことではなく、人が集まった席での「人との話し方とか話題のなさ」とかの話である。すなわち、人と普通に話をする適当なテーマを私はもっていないということに気がついた。
知的なことなら、私も関心があり、話すことができるが、そういうことではなくて世間的なつきあいの上での人を楽しませる話のテーマをもっていない。それでかどうかはわからないが、会合に出ることがどうも苦手である。
それでもときどきは会合に出る。普通は黙っていることが多いので、この人は何を考えている人なんだろうと不気味に思われても仕方がない。そう思うとますますそういった会合に出るのが億劫になる。
参加するのは普通の人には楽しい酒食の席なのだが、私には結構つらい。別に誰かから無視されたり、意地悪をされているわけではない。むしろまわりから気を使ってもらってまでいるのだが、自分で勝手に居づらくしている。
ということで、多くの人が関心をもつような、テーマをいくつか探してをもっておく努力をしなければならないということがわかった。それでなければ、どうもそういう席には出ないようにしなくてはならないだろう。でも、そういう風にすると人との接触がなくなり、ますます意固地な人間となりそうで恐ろしい。