今日はあまりいいテーマを思いつかないので、いつだったかNHKのドイツ語講座で聞いた話を書いてお茶を濁そう。その話はドイツ語の名詞の性についてである。
接頭辞geのついたドイツ語の名詞の性は中性が多いという。これが本当かどうかは辞書を逐一調べて見ればいいだけの話である。それで先日から一日に少しづつ調べてみようと思い出したが、これがなかなか気が進まない仕事である。
そのときにいくつかの注意がいる。
第一にドイツ語はいくつかの語が複合して新しい語が作られることが多いが、このときに複合名詞の性は一番後ろの名詞の性となる。だから、複合された名詞はとらないことにしなくてはいけない。
第二の注意としてはGesellschaftとかGemeinschaftのように語尾-schaftとか-ungとかがつく語はこれは女性名詞だということがはじめからその語尾で決まっている。そういう決まった語尾の名詞は除外しなければならない。
第三の注意として動詞を名詞化したものは全部中性名詞である。こういったもののも、もしあればはじめから除外しなければならない。
そういった除外をした名詞の内でどれくらいのパーセントのgeのついた名詞が中性名詞かということを調べる必要がある。辞書の2ページをから書き出したくらいであまりまだextensiveではないが、80%またはそれ以上のgeがつく名詞が中性であるようだ。
愛媛日独協会の会誌が1年に1回発行されるが、それにその調査結果を載せたいと思っているが、今年中にそれができるかどうか。
geがつく名詞で中性でない名詞としてder Geschmack(味、好み)がある。また、いま辞書を見るとdie Geburt(出生、誕生)もある。だから、上に述べた除外を入れてもgeがつく名詞がすべて中性である訳ではない。例外がいくつかあるのだが、それでもかなりgeではじまる名詞は中世であるのは確からしい。
das Geb"aude(建物)とかdas Gewitter(雷雨)とか確かにgeのつく名詞は中性である。