連日、外国語ネタですみません。
ドイツ語のクラスでいつもR氏が出してくれる宿題に、よくbadische Zeitungの記事がある。これは松山市が姉妹都市協定を結んでいる、Freiburg地方の新聞であるが、先々回のクラスのときにこのコピーをもらって、その内のどれかを読んできなさいと言われた。
もっともつぎの週にはほとんど誰も読んで来ていなかったので、今週は一つくらい読んでいったほうがいいのではというので、選んだのがUmegefahrener Hydrant: Wasser fliesst in UB-Untergeschoss(消火栓に衝突:水が地下の大学図書館に流れる)というものであった。
このUBだがはじめ地下鉄を意味するU-Bahnのことだと思って読んでいたら、どうもおかしい。Freiburgには市電は通っているが、地下鉄はなかったはずだ。
現在、地下鉄を設置するための工事現場にダンプがやってきて近くの消火栓にぶつかり、壊してしまって、そこから水道水があふれ出して、地下3階と4階にある書物とか雑誌を水浸しにするような事態になったのかとはじめ思った。
地下鉄工事現場と大量の蔵書との関係が奇妙だと思ったので、元のインターネットを検索して全文を見てみた。すべてがわかったわけではないが、このUB(ウべェ)はUnibibliotekウニビブリオテーク(大学図書館)の略だなとわかったのは全文を読んだ後であった。
それなら、大量の蔵書や雑誌があることは理解できる。それでクラスに行ってR氏にUBはUnibiliotekのことを一義的に指すのかと聞いたら、そうだという。やれやれ。
普通そういえば地下鉄は、UBとは略さない。地下鉄の入り口にUと書かれた標識があったり、そうでなければU-Bahnとあるはずだ。
だが、Baustelle工事現場とあったので、東京とかの地下鉄工事を思い浮かべて地下鉄の工事現場に消火栓が近くにあったと勘違いをしてしまったのは早とちりが過ぎている。しかし、その近くの地下に大量の蔵書があるというので興味をそそられて全文を読んでみてよかった。
R氏によれば、Uni-Freiburgのこの図書館はなんどかマスコミダネになるような事件を起こしているらしい。R氏によれば消火栓は普通地中にあるべきもので地上に飛び出しているというのはおかしいという。また、インターネットの記事によれば幸いなことに三百五十万の蔵書には被害はなかったとのことである。
ちなみに私は辞書が重いので、ドイツ語のクラスには辞書をもって行かない。大多数の方々は辞書ではなくて、電子辞書をもってきている。
書籍体の辞書をもってきているのはクラスの世話人のOさんだけである。もっともOさんにはドイツ語の辞書は必要がないと思うけれど。医師の I さんもはじめは辞書をもって来られていたが、いまでは電子辞書を愛用されている。