アマゾン・コムの書評で最近感心した書評がこの雑学家さんの書評であった。たまたま出くわしたのだが、なかなか鋭い人であり、かつ勉強家らしい。
私が感心したのは「相対論の数学的第一歩」の書評であった。プロファイルによると大阪在住の数理経済学を専攻していた人らしいから、数学には相当自信のある方だと思う。
何に感心したかというと、数学者とかは厳密さということをいうので、書いたものを私たちが読んでも(著者本人はよくわかってはいるとしても)私たちには直観的にどういうことをいいたいのかがわからないことが多いが、雑学家さんは直観的に直裁に数学を理解をされているらしいことである。
どれくらいの年齢の方かはよくはわからないが、ひょっとすると私と同年齢ではなかろうか。それは線形代数の書籍が佐武一郎さんの本以外に自分の学生時代にはほとんどなかったと書かれていることから判断したのである。
その後あまりにこの「相対論の数学的第一歩」の書評に感心したので、他の書評をも読んでみた。
本の評価で点が辛いのはすぐにわかったが、定評のある本でもご自分がよくないと思った本には容赦なく、星二つとか三つをつけている点でなかなかできることではない。
ここ数年の間にアマゾンコム・コムにたくさんの書評を書かれているので、これはいままでの読書の結果をここ数年にまとめて出されているのかと思うが、どのように書かれているのか興味がある。一般にはこれほど短期間にこれほど多量に書評などできるものではない。
いつか、上の書評をこのブログでも少し手を加えた形で紹介できたらいいなと考えているが、世の中には勉強家がいるものだと舌を巻いてしまう。
ゴルゴ十三さん以来の、私の感心した書評家である。