物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

K氏のこと

2013-02-01 12:37:46 | 日記・エッセイ・コラム

K氏はドイツ語、独文学の先生であった。昨夜K氏の研究室にあった、私物の本をクラスのみんなに持って帰っていいということで分けてもらえた。

私も数冊独和辞典とかをもらって帰った。昨年だったかにK氏は病気で亡くなった。享年60歳であった。このことは多分このブログでも書いたかもしれない。

ある年、K氏とドイツ人のR氏が同じクラスのドイツ語の授業を担当していたことがあったが、そのクラスの学生のドイツ語のできがいいので、どこがいいのかわからないが、教え方がいいのだろうとR氏が言っていた。

そのことはK氏が生前に本人にも言ってあげたことがあるが、内心はわからないが、それほどうれしそうにもされない、謙遜な方であった。

映画文化研究会という、DVDで映画を時々鑑賞する会が愛媛大学にあり、ときどき鑑賞会をしているが、その会で何回かK氏がその映画の解説をしてくれたことがあった。

このごろは大学も昔のように牧歌的な雰囲気ではなくて、競争的であったり、業績、業績と言われたりするし、ひょっとしたらそのストレスで病気になられたのかもしれない。

K氏のことを少しだけ存じ上げていただけに、残念である。彼が出版社から贈られた多くの独和辞書の一部を頂いたのだが、大切に使いたい。


国民栄誉賞

2013-02-01 12:00:02 | 国際・政治

国民栄誉賞を最近亡くなった大鵬に与えようと政府が検討しているという。これは世間の人気取りの最たるものだが、大鵬の功績を考えたら、誰も反対する人はいないだろう。

それはともかく大鵬に国民栄誉賞を贈るのなら、亡くなってしまったいまではなくて引退した直後に贈るべきだったろう。遺族にはありがたい話かもしれないが、本人の喜ぶ姿を見たかった。

そういうことを妻に言ったら、栄誉賞は国民の納得が得られないといけないから、今になってしまったのだろうと言う。日頃すべてのことに厳しく批判的な妻にしてみたら、おとなしいことである。

やはり、そういう意味で国民栄誉賞の出し惜しみであって、もっと早く大鵬に国民栄誉賞を与えられるべきであった。いま与えようということに政府の国民への人気取りに嫌気がさす。