Los Alamosとはアメリカの国立物理学の研究所の一つで、原爆を作った研究所のあるところとして有名である。
どんなところかは行ったことがないのでわからない。私の知っている、物理学者OさんはそのLos Alamosの研究所に留学していたらしいが、その話を彼からは聞いたことがない。
Oppenheimerが若い少年のころにこのあたりに休暇でなんか来たことがあるためとか、または近くに砂漠があって、人里離れたところであまり人が来ないところだったので、原爆を秘密裏に開発する適当な場所としてこのLos Alamosが選ばれたとは何かの本で読んだと思う。
ところで、このLos Alamosはスペイン語であろうが、いつだったかどこかでちらっとこれは「ポプラ」を意味すると読んだ気がする。しかし、私はスペイン語の辞書をもっていないので、それを確かめるすべはない。
別にこのLos Alamosとは関係がないかもしれないが、物理学者のテラーのことを思い出した。彼は水爆を開発したことで知られている。また、オッピー(Oppenheimer)との確執でも知られている。
それで私はあまりテラーのことをよくは思っていなかった。どうも悪魔の化身かなにかのように。そのイメージが少し変わってきたのは、ノーベル賞受けた物理学者のC.N. Yangがこのテラーのことを書いているのを読んでからである。
テラーはハンガリー出身の物理学者であり、かつ登山の愛好者であった。学生時代のあるとき登山に出掛けるため、電車にあわてて乗ろうとして電車事故を起こし、足が不自由になってしまったという。
また、彼の群論に対する理解はとても直観的なものであったという。そういう理解をテラーがどこかに講義ノートとかにまとめてくれているかどうかは知らない。
テラーをそういう人とYangが理解していたこととか、実はYangの博士論文の主査にテラーがなってくれたとか等を聞いて少しだけテラーに対する偏見が減少するのを感じた。
完全にテラーに対する嫌悪感が消えたわけではないけれども。