ふつうは雪など降らない松山でも午前中にちらほらと雪が降っていた。
それで思い出したのが、「雪は降る、あなたは来ない」というシャンソンである。フランス語では雪が降るはIl neigeというが、このシャンソンの歌詞ではIl neigeとは言っていない。
Tombe la neige. Tu ne viendras pas ce soir.(トーンブ ラ ネイジュ、テュ ヌ ヴィァンドラ パ ス ソワール)
このシャンソンは男性歌手のアダモの持ち歌だったかな。普通の語順なら、la neige tombeだろうが、歌だからこれが倒置されている。それに普通はil neigeというので、歌だから、特別な言い方をしているのかもしれない。
viendrasは親称の2人称venirの未来形(?)であり、語幹viendが特別である。
そういえば、数年前にドイツ語のクラスのメンバーのTさんに頼まれて、この曲のフランス語の歌詞にフリガナで発音をつけてあげたことがあった。
このTさんはギターをもってヨーロッパを旅行しては、ところどころの町の広場とかでギターの演奏と歌を披露するという趣味をお持ちの方であり、かつまた写真とることを趣味とする高尚な方である。
上の「雪が降る」の歌詞もインターネットで確認をすればいいのであるが、記憶に頼って書いたので間違いがあるかもしれない。
このブログを書いている今では空は晴れて、雪はもう降っていない。
(付記1)清岡智比古先生によれば、venirは共通活用語尾グループに属する、活用変化をする、動詞である。清岡智比古先生の動詞の変化グループの分類はわかりやすい。
1) er 動詞(動詞の95%以上)
2) 共通活用語尾グループの動詞
3) 不規則変化グループの動詞
( 3)はaller(行く), avoir(もっている),^etre(ある、である)の3個だけ)
(付記2) いまインターネットを検索してみたら、アダモは女性歌手ではなくて、男性歌手だということが判明したので、あわてて女性歌手と書いていたのを男性歌手に修正しました。
いつかテレビのフランス語講座の放送で聞いたときは女性歌手が歌っていたのですが、これはだからアダモではなかったのですね。これだから素人はいけませんね。自戒します。
またアダモは日本語の歌詞でも歌っている。日本語の発音もいいですね。ですが、やはりフランス語で聞いたほうがなんだか胸に迫るものがあります。