フランスではストは日常茶飯事だという。
だって、郵便従事者とか警察官とか学校の先生方のストもあるらしい。清掃員のストまであるらしいから、朝出したごみが回収されないなどということだってありうる。さすがに人権の国ではある。
私が中学生の頃だからまだ昭和30年代以前のことだが、中学校の先生が一斉休暇を申請したことがあった。
実際に私の先生たちが学校に来なかったということはなかったのだが、クラスメイトのある生徒が受け持ちの女性の先生に先生もストするんですかとまじに聞いたら、その先生はストではありませんというような答えをされた。公式にはストではなく、一斉休暇なのだから、その先生の言い訳は成り立つわけである。
これがフランスだったら、「当然ですよ」という受け答えになっていたのだろうし、それに第一、生徒が先生に非難がましく「先生もストをするんですか」などと尋ねたりはしないだろうと思うと国柄がちがうのだと思う。
Il y a une gr\'eve aujourd'hui. (イリア ユヌ グレ―ヴ アウジュルデュイ)(今日はストがある) (\'eはe アクサングラーヴを示している)
などということは普通にフランスでは話されることが多いとか聞いた。