小保方晴子さんのSTAP細胞の発見で急にリケジョ(理系女子)が元気づいている。
もっともSTAP細胞もこれからの課題の方が大きいだろう。目途がつくのはやはり10年後くらいだろうか。もっとも世界中の研究者がこの分野に参入してくるだろうから、早ければ5年で目途がつくかもしれない。
小保方さんを典型とするリケジョの活躍はとてもいいことだが、物理ではすでに米沢富美子さんとか坂東昌子さんのような物理学会会長にまでなった人を出している。
二人とも京都大学理学部の出身の研究者であり、日本の物理学会では知らない人はいないであろう。お二人とも私よりも2~3歳年上の方である。
米沢富美子さんは統計物理で世界的な業績を上げられた松原武生先生の門下であり、坂東昌子さんはノーベル賞学者の湯川秀樹先生の門下である。
社会的には米沢さんの方がよく知られているだろうが、学会では坂東さんもよく知られている。
米沢さんが現在どうされているかは知らないが、坂東さんは何かのNPO団体かなにかを立ち上げて今も活躍されている。
そういう意味ではリケジョは昔からいたし、それらの方々の活躍が小保方さんにも彼女よりも若い方々にも受け継がれてきたし、さらに受け継がれることを願っている。
最後に一言いうと、実は私はこのリケジョという省略した言い方が嫌いである。だが、これらの女性研究者が嫌いだということではない。