またまたドイツ語ネタですみません。
語尾に-kunftがつく語にZukunft, Auskunft,Ankunft (すべて女性名詞)などがある。これらは順に「未来、情報(案内所)、到着」という意味である。Auskunftはドイツの駅などにInformationとか I とか書いてあるところもある。他に-kunftのつく語は今思い出さない。
(いま辞書を見たら、AbkunftとかHerkunftとか似たような意味の語を見つけた。どちらも生まれ、素姓、家柄を意味する。さらにHerkunftは由来と起源とかを意味するとある。同じような意味にもAbkunftも使われるようだが、その違いは詳しくはわからない)
ではつぎに-zeugに移ろう。すぐ思いつくのはFlugzeugであるが、SpielzeugだとかWerkzeugとかもある。それぞれ順に「飛行機、おもちゃ、工具」である。-r Werkzeugkastenというと「道具箱」のことである。Flugzeug, Spielzeug, Werkzeugはすべて中性名詞である。
最後は-steigenのつく動詞である。steigenは「山などに登る」ことなどを意味するが、それから前綴りがつくと変わった意味になる。
一番普通に使われるのはaussteigen, einsteigen, umsteigenであろう。これは順に「下車する、乗車する、乗り換える」である。absteigen, aufsteigenとかもある。これらは「降りる、のぼる」という意味である。
私の昔の辞書には載っていなかったが(注)、zusteigenという語も聞いたことがある。これも昔になるが、フランクフルトからフライブルクへのBundesbahnの電車に乗っていたときに車掌がIst jemand zugestiegen ?と言ってまわってきた。
(注) 最近の三省堂のクラウン独和辞典にはzusteigenはちゃんと「(乗客として後から)乗り込む」として載っていた。1970年代半ばに買ったシンチンガー氏監修の独和辞典には載っていなかった。もっとも最新版ではこの語も当然載っていることであろうが、最新版をもっていないのでわからない。