「どういたしまして」
なにかお礼を言われたときに返す言葉である。フランス語ならje vous en prieであろうか。
英語でもいろいろの言い方があるが、ドイツ語では
gern Geschehenとかkeine Ursacheとか、bitte sch"on (sehr)とかnichts zu dankenとかがある。
それぞれはじめから「喜んでしました」 「(お礼を言われる)理由がありません」「どういたしまして」「お礼にはおよびません」とかがある。これは対応したドイツ語の直訳である。
「もちろん」というのも会話の中ではよく使われる。これに対応したドイツ語としては
klar(明らかだ)とかselbstverst"andlich(自明だ)とかnat"urlich(当然だ)とかいろいろある。
私などは少し年寄りだからfreilichというのも覚えているが、これは現代のドイツ人は書き言葉としてはともかくとして話し言葉としては使わないといつだったかドイツ人のR氏に言われた。
いま辞書を引いてみたら、freilichというのはドイツ南部で使われるとある。R氏は中部ドイツの出身だからBayernとかBaden-W"urttembergで使われる語にはひょっとしたらあまりなじみがないのかもしれない。