物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

Leibnizの発音は?

2014-01-27 15:48:55 | 外国語

ドイツの生んだ天才の一人、Leibnizは普通には日本ではライプニッツと発音されると思っていたが、太田浩一さんの本によるとライブニッツと発音すると彼の友人のドイツ人に言われたとあった。にわかに信じがたい話である。

ということで独和辞典の一つの『Freude』(白水社)を引いてみると確かにライブニッツの方がよさそうである。一般にはライプニッツというカナ表記が行われているとの注もついていた。

語末のbはプと発音するというのが原則であるから、Leib(体、肉体)はライプとカナ表記されるが、Leibnizのbは語末ではないので、プとは発音されないのだろうか。

『クラウン独和辞典』(三省堂)には日本語としてはライプニッツとあるが、発音として両方があるように国際音標文字で記されている。したがって、これには注釈はついていない。

(2017.6.9 付記)いつだったかドイツ人の R 氏に聞いたところ両方の発音ともOKだと言われたと思う。太田浩一さんは東京大学名誉教授の方であり、いくつかの電磁気学の著書で有名である。それらのいくつかを私も持っているが、詳しく読んだことがない。

数学者や科学者のことを書かれたシリーズの旅行記の著者としても知られている。だが、彼のこれらの書はアマゾンでは低い評価をしている人もある。文章の整理が悪いというふうに。それでも私は太田さんの博識とか、電磁気学の著書の徹底さを評価している。日本の文化の深さを示す人という気がする。

 


チェコ語の力学の本

2014-01-27 12:01:45 | 物理学

昨夏、子どもがチェコのプラハに行ったときのお土産でチェコ語の力学の本を買ってきてくれた。

大学生用の力学の書だが、それほど難しいわけではない。だが、チェコ語は読めないので数式を頼りにそれから内容を推測するのみである。

この書を東京に行ったときに子どもから手渡しでもらったのだが、それをしばらく松山に帰ってどこに置いたか、わからなくなっていた。

最近、ようやく見つけて眺めているが、大体この程度の教科書の内容としてはよくできている。図が多くてそれほど文章が多くはない。図を見る限りは質点の力学とか剛体の力学の初歩だけではなく、流体の静力学の初歩も出ている。

ということは内容が広いので、深さはそれほどでもない。しかし、外国の物理のテキストにはほとんど英語以外では触れる機会がないので、おもしろがっている。


ドイツにおける自然エネルギー

2014-01-27 11:38:32 | 日記・エッセイ・コラム

土曜日の雑談会のレポートのテーマは昨年の5月にドイツの自然エネルギー利用の実際を視察してきた、Kさんの話であった。

このKさんの話を昨年の愛媛日独協会の総会でも私は聞いていたのだが、他の人ははじめて聞く話だった。パワーポイントを使った話であり、動画もところどころにあり、結構皆さんが楽しんでくれた。

その話も興味深かったのだが、その後の雑談が興味深かった。これはKさんが経済の専門家であるので、それに関係したことである。

Kさんはいう。

法人税を日本も下げるのだが、これはいまはそれでもいいが、日本の法人税がヨーロッパ並みに下がったときに、さらにそれらの国が法人税を下げるということになれば、同じ手段を日本の国の政府がとるとかいうことになれば、これは留まるところがない。だから、最終的には国際的に法人税の率も一定の最低限を決めないといけないだろう。

さらに銀行の利率が低いところで資金を調達して他の国で投資をして利潤を得るということが現在では可能だが、そういうときに国際的な資金の送金に際して一定の割合で税金をとるというようなことをするという国際協定をする必要があるだろうという。

これは国際的に資本の流動していることをどこかで歯止めをかけるということを意味する。そういうことができれば、経済のあり方も変わってくるだろう。

そういう考えがあるということは知らないわけではなかったが、さすがにKさんは財政学の専門家である。

ある種の見通しを与えてもらった。