どうもインテリとか国際関係に詳しい人には集団的自衛権を内閣が認めるという話は評判がわるい。
どう考えたって単なる限定的な集団的自衛権で話が収まるはずがないし、それよりも現在の個別的自衛権だけを認めるという国家の姿勢は100年以上他の国家より先行した思想であるのに現実路線とかである。
どれくらいその現在までの憲法9条を尊重する、政治路線の価値があったかはそれが完全に壊れてしまわないとわからないらしい。
それが壊れてしまった後で、企業が世界で利益をうまく上げられなくなったとして、地団駄を踏んでもおそいのにである。
確かに、世界を見るとイラクもそうだし、シリアもアフガニスタンもなかなか国が治まらない。
これは国のある一部の民族だけの利益がもたらされるように政治が行われるとなかなか他の民族はうんとは言わないだろう。
一部には自分の私腹だけを肥やす類の政治家も後を絶たないのだろうが、それだけではないようである。
国家だけを重要視する現在の政治はもう時代遅れだというのは入江昭氏(ハーバド大学名誉教授)である。
もちろん、直ぐに彼の主張のよう国際政治がなるとは思えないが、すでに政治家がそういう思想を取り込んでいなくてはなるまい。
そうではなく、昭和10年代のような国家がいいと言わんばかりの美しいかのような国家観は時代錯誤がはなはだしい。