こんなきざなセリフをいうのはやはりフランス人だからであろう。今日終わったNHKのアンコールフランス語講座の梅本洋一さんの最後の一コマから。
梅本さんは昨年の3月にすでに亡くなったそうだが、アンコール放送ではまだ元気な声を聞かせてくれている。
長年フランス語を勉強している割には全く上達しない私のフランス語とは違って、梅本先生のフランス語はすばらしい。
そして、Triffaut監督の映画la Femme d'a c^ot'e(隣の女)からのセリフの一つが表題の文である。意味は「あなたを愛しているから愛している」という。
この文章からデカルトの「われ思う、ゆえにわれあり(je pense, donc je suis)」を思い出すのはフランス人とかフランス語に対する私のclich'e(紋切り型思考)であるかもしれない。
懐疑的という好きな言葉があるセリフがあるので、ここに書き出しておく(注)。
Tu 'etais toujours sceptique, tu doutais toujours de moi.(あなたはいつも疑い深かった。わたしのことをいつも疑っていたわ)というセリフが表題のセリフのすぐ直前にある。
(注)英語では懐疑的とはskepticalという。