angeblichという語を使った会話を最近聞いたのだが、このangeblichの意味が頭に残らない。いまも辞書を引いてみたら、ちゃんと赤鉛筆でアンダーラインを引いていた。
だから、前にも辞書を引いてみたことはまちがいがない。だがいつも頭に残らないのである。
ちなみに、辞書では「自称の、表向きの、そう思われている」という訳語がついている。Langenscheidtsを引いてみるとwie j-d behauptet (was jedoch nicht als sicher od. bewiesen gilt)とある。
昨夜のドイツ語のクラスでR氏に聞いてみたが、本人がそう言っているが、大抵本当かウソわからないようなことを言うという説明であったから、上の独文の説明と同じである。
だが、このR氏の説明を聞かなかったら、やはり納得できなかったに違いない。
私がangeblichに関心をもつようになった文章はつぎのものである(NHKのドイツ語講座、応用編テクスト から)。
Angeblich (sollen) die ersten Kaffeeh"auser nach dem Ende der Zweiten T"urkenbelagerung Wiens im Jahre 1683 (er"offnet worden sein). (注)
(訳:言い伝えるところによれば、最初のカフェハウスはオスマン・トルコ軍によるウィーンの第2次包囲が終わった1683年に開店したそうです。)
である。この言い伝えは歴史的な事実かどうかはわからないことがわかる。
(注)( )の挿入は私によるもので、ドイツ語の文章に特有な動詞の枠構造を示すためである。定動詞は話法の助動詞のsollenで、本動詞はer"offnenである。受け身の完了形となっている。主語はdie ersten Kaffeeh"auserである。
(2018.4.6付記) ドイツ文がものすごく難しいように思われるかもしれないが、それほど難しい文ではないと思う。