火曜の夜に知恵泉という番組があり、ここで歴史上の人物の知恵を学ぶという試みがされている。
この番組に呼ばれる経済人は異口同音に企業や会社は社会のためにあり、もうけは社会貢献をしたその結果として得られるのであって、儲けが目的ではないと言われる。
この言葉を真に受けていいものかと疑問に思っている。もっとも大部分の経済人は意外にもうけ主義ではないのかもしれない。だが、功成り名遂げた経営者が異口同音に社会貢献が先で儲けが後だと言ったからといってそれを真に受けるのはどうだろうか。
昨晩は元オリックスの経営者だった宮内さんがゲストとして来られていたが、さて彼の言うことを真に受けていいのだろうか。
政府の何かの委員会の委員を現在もされている方である。その発言は経営者寄りであるのは当然としても。
しかし、この疑問を一応脇に置いておいておくと、いいことも言っておられた。ある業界に参入したら、その業界に近いところの様子はある程度分かるから、そのお隣の業界に参入するということを行うのだという。
そうして、そこで成功を収めるかどうかはともかくとしてその業界のことがわかれば、その隣の業界の事情を知ることがその隣の業界に参入できるのだという。
まったく未経験なことに参入するのは確かに間違っていると私も思う。ある程度それぞれの業界の事情を知っていることがいつでも必要なのであろう。