NHkのEテレの番組『知恵泉」から。
昨夜は高田屋嘉兵衛の2回目だった。ロシアに人質に取られた嘉兵衛がどうやって自分の苦境を乗り越えて、帰国できるかの工夫であったが、
1)まわりのものを味方につけろ
2)常に行動を共にせよ
という教訓であった。
ロシア語が全く分からない中で、身の回りの世話役の少年からロシア語を一語一語づつ学んでいき、はじめ反感をもっていた自分を拘束した副艦長の相談にのり、一人づつ自分の見方にしていく。最後にはロシア皇帝までも巻き込んでいく。その知恵と実行力には脱帽である。
さらに、副艦長と同じ部屋で寝起きを共にし、その心情を理解していく。誰にでもできることではなかろうが、言葉だけの問題ではなく、その知恵と実行力とまた人柄に敬服するしかない。
副艦長は自分は出世が他の人よりも遅れたというと、それには部下を大切にしなさいとアドバイスをする。そして人間的な信頼を得て行くとかである。
人としての視野の広さというか、自分だけに限らず、ロシアと日本のそれぞれが持つ偏見を一つ一つ取り除いていき、最後には幕府に拘束されていた、ロシア艦艇の艦長を解放させる。
その一つ一つのことよりもその深い洞察と知恵を学ぶべきだろう。