物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

cos xとsin xをtan (x/2)であらわす

2014-09-28 15:04:35 | 数学

以前に、表題をもつ、数学エッセイを愛媛県数学教育協議会の機関誌「研究と実践」に発表したことがある。

ところが、それを代数的な観点だけではなく、解析幾何的な観点も踏まえて書き直して別のところへ発表したいと思うようになった。

これは「四元数の発見」という徳島科学史雑誌に投稿した論文の執筆中にどうもその考えが強くなって、本来の「四元数の発見」の完成が遅れたといういきさつがある。

それでも「四元数の発見」の原稿が優先されるので、その気持ちを抑えていた。

そちらの作業も終わって、ここしばらくの間はルーティンの仕事がない。自由に仕事ができるはずなのだが、なかなか考えがまとまらない。

原始ピタゴラス数を図形的に求めるということで、松坂和夫先生の『数学読本』2(岩波書店)に紹介にある図が表題と関係があるのだ。また、最近購入したF. Kleinの本でも同じ図を見かけたので、関心が深まっている。

これらの説明にはもちろん三角関数の不定積分のときに表題に述べた置き換えをするということへの言及がないのだが、もちろん松坂先生はそのことを忘れておられるはずがないし、F. Kleinの本も同様であろう。

Kleinの方はドイツ語から訳された英文をあまり十分に理解できていないので、大学の図書館に行って、元のドイツ語から日本語への訳本を見て見ようと思いながら、そのままになっている。

一松先生の『解析学序説』上(裳華房)にも同じような図がでているのだが、こちらはどうしたことか図の角度が -90 度回転したようになっており、それには説明がない。

前にこのエッセイを書いたときにはもちろん自分なりの解釈を付加しておいたが、松坂さんやKleinの図の方が一松さんの図よりもわかりやすい。

そういうことにここ数日悩んでいる。

(2016.8.10付記)表題のことについて「数学・物理通信」5巻11号に詳しく書いたので、関心のある方はそれを参照してほしい。誰でもインターネットで「数学・物理通信」で検索すれば当該の号にたどり着くことができる。すくなくとも私には今これ以上のことを書くことはできない。


TEDでの話

2014-09-28 14:41:35 | 科学・技術

TEDで先日ガン研究に新しい視点を持ち込んだ中東出身の女性研究者が講演していた。

よくはわからなかったが、ガンが増殖するためには細胞の膜とかがぐちゃぐちゃになっているとかで、もし細胞の膜をきちんとしたものに取り換えるとガンの増殖が止まってしまうというような研究らしい。

それで、私の知りたいことは以前から問題になっているエピジェネティクスとの関係である。大きな意味でのエピジェネティックスの研究分野に入るのかそれともそれとは違った観点の研究なのかということが知りたい。

遺伝子ですべてのことが決まってしまうが、それでも遺伝子の発現を抑える機構があり、遺伝子そのものは変わっていないが、発現を抑えることがあったりなかったりする。そのことがエピジェネティックスで解明が進んできたという風に理解をしているが、それ以外にも新しい観点がありそうである。

細胞生物学の研究をしていて、ガンの発生メカニズムに関心がなかったが、それがガンの発生メカ二ズムに寄与しつつあるという風に私には聞こえたが実際のところはどうなのであろうか。