昨夜、さだまさしとCMプランナー箭内さんとの「人生の10曲」という番組をみていたら、さだまさしが彼の尊敬するアメリカの歌手ポール・サイモンに会った話をしていた。
ポール・サイモンは音楽は作られた時が最高の瞬間なのであり、それを演奏するときは再生音楽に過ぎないと考えている。
だから、どこかで演奏会をすることはこの音楽をつくった瞬間の感動を再生しているに過ぎないが、どうもそれは2番煎じというか印象が薄いものだという。
ちょっとさだまさしが語っている、ポール・サイモンの意見をうまく表現できていないかもしれないが、ともかく演奏会はあまり感激的なことではないという考えらしい。
そして、さだまさしはこれまでに4000回以上のコンサートをやってきたが、この曲が作られた時とほぼ同じ感触を得られたのは実は3~4回に過ぎないと語っていた。
さだのような国民的な歌手にしてそうなのだから、凡庸な私などが講義をしたときによかったなどと思う時がすくなかったのは当然でもあろうか。