物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

独立心と学び

2015-01-28 11:51:35 | 日記
正月明けの1月6日、7日にある松山市内の小学校で「わくわく寺子屋」という名の一種の無料学習塾でボランティアの元小学校の先生方と二日間小学生が宿題をするための指導補助に行った。

そのときにある子どもの前で見ていてそのときは漢字の書き取りをしていたのだが、一人でやりたいから、口を挟まないでくれとその子に言われた。なかなか独立心の強い子どもである。口を挟みすぎたかなと思ったのでその場を離れた。

つぎの日には算数の宿題をやっていた。このときは2つの数の最大公約数を求めていた。教えたがりの教師のさががぬけないのでこのときもちょっと口をはさんだら、昨日と同じように自分で考えたいと言われた。

それで口をはさむことをやめて見ていたが、どうもこの子は二つある数のどちらか一つの数の約数をすべて見つけておいて、その後でその約数でもう一つの数を割り切る数のうちで一番大きい数を探すという方法をとっているのだった。

それはそれで最大公約数の求め方の一つに違いがないから、私はもう口を挟まなかった。このときに2数を素因数分解してその共通部分をとる方法だとかユークリッドの互除法とかが頭をかすめたけれども。

それで反省会のときにちょっとだけ内容には触れないで、教育の問題として「独立心を尊重するとそのときにはその子は別の考え方があることを知る機会を逃すことになるかも知れないですね」とだけ発言しておいた。

私なども人から教わることがあまり好きではないが、それでも謙虚に学んだ方がいいことがあることも知っている。そうはいってもなかなか自分で分かりたいという気持ちは強いから、独自風の理解で通すこともある。そのために損をしていたり、時間がかかったりすることもあると思う。

しかし、私には本を読んでその内容を理解することができないことが多いから、自分で考えているという気がする。本を読んで苦もなく理解できるような優れた頭脳の持ち主であったなら、自分で考えることなどしないかもしれない。