もう30年以上前に書いた私のエッセイに「三角形の数を数える」ことを話題としたものがある。これは愛媛県数学協議会の機関誌『研究と実践』に発表したものである。その後、自著『数学散歩』(国土社)に収録をした(『数学散歩』google booksのプレヴューで閲覧できる。「家中でクイズを・・・」の項を参照)。
ところが、この中に三角形の数を公式風にまとめたものが載っている。載っていると、えらく他人ぶった書き方をしたのはその公式は私の導いたものではなく、故矢野 寛(ゆたか)先生が導いてくれたものである。私にはこの公式がどのようにして導かれるのかわからなかった。
ところが探してみるとインターネットのサイトにこれを取り扱ったものがあり、ほぼ2年前にそれを見つけてようやくその公式の導き方がわかった。それを2013年4月25日付でまとめていたのだが、ようやくパソコンに入力を始めた。
もっともまとめたはずの文書の所在がわからず、改めてインターネットの文書にもとづいて書き始めていたのだが、自分の過去に書いた文書のファイルをよく探したら、まとめてあった文書が見つかった。
もっとも2年近くまとめた文書を放ってあったので、今回の方が表現方法が洗練されたわかりやすいものになってくる。
その原稿はできあがったが、見直しが必要である。しかし、時間が約30年もかかったのでその利点を生かすべくあちこちに説明の工夫を凝らした。もっとも大方の人には「式が多くてわからん」という反応になるのであろう。
(2016.9.16付記)このエッセイはすでに「数学・物理通信」5巻11号に発表した。同じテーマですでにインターネットを検索すれば、本間さん(?)のインターネットの記事があるが、それよりは詳しく書いたつもりである。
その原文にあたるには「数学・物理通信」を検索して、5巻11号をインターネットで探せばよい。使ってある数学は高校生の学ぶ数学くらいの難しさである。内容はやさしいと言ってよいだろう。