「四元数 補遺1」と題する数学エッセイをほぼ書き上げたが、プリンターの故障を直していないものだから、プリントすることができない。
最後の点検は紙の上にプリントして確かめないと思わぬポカをするのでどうしてもプリントをすることが必要なのだが。
補遺1とあるように補遺2、・・・といった続きを考えている。もっともそんなに続くとも思われないので3回も話題が残っているかどうか。
補遺1は四元数のSU(2)表示としての2行2列の行列を決める過程等を詳細に述べた。これは大学の理工系学部を出た人には不必要な事柄であろうが、私は高校生が読めるレベルを基準にして本を書いたので、補足がいると考えている。
もっとも多分それを発表する『数学・物理通信』は3月に発行予定の第5巻2号よりも後になるかもしれない。というのはすでに第5巻1号の原稿は用意をしているのだが、たぶん投稿して下さる常連の方々の原稿で第5巻2号も埋まってしまうのではないかと思っている。掲載の余地があれば、第5巻2号に発表したい。
「四元数 補遺2」としてはPauli行列を求める過程を書いてみたい。文献はすでに『四元数の発見』に挙げておいたが、やはり自分でその過程をたどってみたくなった。
朝永先生の量子力学シリーズ3の『角運動量とスピン』(みすず書房)の該当箇所を一度は読んだが、わからないところが1カ所ある。それ以外は問題がなさそうである。前から読んでおこうと思いながら果たせていなかった。
もう一つの文献であるMerzbacherの"Quantum Mechanics"(Wiley)の方はまだ読んでいない。こちらはとても要領のよい記述なので、疑問になるところはたぶんないであろう。