数学記号は万国共通だと思っていたが、やはり国によってちょっとした方言の違いくらいの違いはあるようだ。
先日、日本でよく使われている割り算の記号はドイツでは使われていないと、このブログで書いた。
日本で使われるsを横にしたような、三角形が相似であることを示す記号は少なくとも英語圏で使われていないことを先ほど知ったばかりである。
これは数回前のドイツ語のクラスの要約をいまつくっているのだが、三角形の相似を表すこの記号が独和辞典で使われていたので、それに対応したlatexの記号を探したのだが、どうもlatexのマニュアルどこにもないのである。
あわてて、英語で数学の数式や図形等を表現した辞典を探したら、そこにこの日本で使われている相似記号は、少なくとも英語圏では使われていないとあった。道理でそれに対応した入力記号がlatexのマニュアルのどこを探してもないはずだ。
3乗根とか4乗根の入力記号も探したが、これの専用の記号はないが、これはしかし入力方法があることがわかった。私も数学エッセイを書くときに、今まで多くの数式を入力してきたが、3乗根とか4乗根を入力する必要性はなかった。
ほとんどの数学記号が万国共通であることはまちがいがないが、それでもすべてが共通ではない。こんなことは数学の理解を妨げるほどのことではないけれども、文化の違いを感じるところでもある。
世界ではイスラム教とか仏教とかいった宗教間の食い違いとかも結局あるだろうが、要するにそれを克服する方法を、お互いに見つけることが必要であるし、またそれはできると信じている。文化の違いとか言葉の方言の違いくらいのことなのだから。