物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

つまらない例

2015-01-10 12:47:42 | 日記
わからないことのつまらない例というのは実は私のわからないことであって、世の中の大多数の方のような秀才、才媛の方のもつようなそんな高級な疑問ではない。

たとえば、なんでもないことだが、線形代数のテキストで行列のかけ算をどうやって導入しているか昨年の12月頃から疑問に思い出した。それで、昨日いくつかのテキストをちらっと覗いてみた。

最近では大抵のテキストでは買い物リストとして、その単価が書いてあり、それに購入する個数をかけて総体の費用を計算するというような方法で行列の積を導入したり、それと同じことだが、ベクトルのスカラー積みたいにして導入している。すなわち、行列はベクトルの要素の値を列として横に並べたり、または縦に並べたりしたものと考える。

私が若いときに学んだ「代数学と幾何学」のテキストでは3次元の座標の変数変換を続けてすることから行列の積を導入していた。このことはすでに昨年の12月に調べて知っていたことだが。

もっともそういう行列の積を何らかの方法で導入するテキストばかりではない。頭から一種の決まりごととして天下りに教える風なテキストも結構多い。

それはそれでもいいのだが、もし私みたいにそれこそ行列の積の計算法を学んだ後で何十年も経ってどのように行列の積をテキストで導入していたのかなと疑問に思うようになる人もいるであろうか。

そのときにただ天下りで規則を教えるというのはまったく味気がない。

これから高校で数学に行列がなくなるとどこかで読んだが、さてどうなるのであろうか。教育の逆向でなければよいが。