物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

Herausgeber, Vorwort, Verlag

2018-06-01 17:31:25 | 科学・技術

Herausgeber(ヘラウスゲーバー), Vorwort(フォアヴォルト), Verlag(フェアラーク)はすべてドイツ語です。前から「編集者、まえがき、出版社」という意味です。しかし、ちょっと説明がいります(注)。

私が昨晩のドイツ語のクラスで「数学・物理通信」が現在までのところ通算して68号まで出版しており、近々2号を発行するから70号に到達するとドイツ語で話そうとして編集者という言葉としてRedakteur(レダクテューア)という語をつかったら、「RedakteurじゃあなくてHerausgeberだよ」と R 氏に教えられたのです。「発行する」という語もherausgeben(ヘラウスゲーベン) です。

Vorwortは思いつかなかったので「編集後記」と日本語で言ったら、これは前にも聞いたことがあったのですが、編集後記にあたるものはドイツではないとのことで、はしがきとして本や雑誌の前にVorwortが書かれるというのです。

さらに、私は「数学・物理通信」という雑誌を発行しているVerlagだというのです。まさか、いままで自分が出版社または出版者Verlagだとは思わなかったのですが、やはり出版社または出版者にあたるというのが正しい考え方のようです。びっくりしました。

独和辞典をみるとHerausgeberには編集者とか発行人とかいう意味もあります。編集と発行とは別の仕事だと思っていたのがどうもそうではないようです。私が「数学・物理通信」編集発行人という名でメールを出したりしているわけですが、どうもこれらが一つの名詞のHerausgeberでまとめられるというのは驚きでした。

それに個人で出版しているサーキュラーという概念がないらしくて、Zirkularという語をつかったら、理解されなかったので仕方なく雑誌Zeitschriftだというと理解されました。もちろん雑誌といってもいいのですが、ちょっと形式が雑誌よりもくだけたインフォーマルなものだという気がしていたので、これも驚きです。

いま独和辞典を引いてみると、Zirkularは回状という意味で出てはいますが、これは古語であるとされており、R 氏はZirkularはどこかの地方の周辺という意味にしか取れないというようなことをいいます。

そういえば、Bezirkという語がドイツ語にはあります。これは行政用語としても使われる語で自分ではあまり使ったことはありませんが、聞いたら意味は分かるドイツ語の一つです。

上に挙げた三つの語はもちろん書いたものを見たら、私の理解できる語でしたが、自分がHerausgeberであり、雑誌を発行しているVerlagであるとは思いもしませんでした。Verlagといえば、なにかドイツの有名な出版社である、Springer-Verlagのような有名な出版社を想像していました。日本で言えば、Springer-Verlagとは岩波書店のような重厚な本を出版する出版社です。

ともあれ、ようやくVerlagとしての自分の使命を自覚した次第です。しかし、よく考えてみると私のやっている「機能」はやはり出版社Verlagなのだと思います。

(注)ドイツ語ではすべての名詞は固有名詞でなくても、すべて大文字で書き始められる。


数を誇るようになると

2018-06-01 11:22:20 | 日記

どうも危うい。「誰がか」というと私自身がである。ブログの数が4300だとか「数学・物理通信」の発行がもうすぐ70号になるだとか言い出した自分が危ういという感じをもつ。

これらは勝手にそういう数になってきただけであるので、それぞれの数にはあまり意味はない。ずっと続けてきたということだけが、もしかして意味があることだが、それだっていつやめてもいい。

ただ、そう簡単に惰性でやめられないだけなのである。惰性とは恐ろしいものである。私の通っているドイツ語のクラスにしても、一年に前期と後期の2期として、いま21期目となっている。ほとんど毎回前回のクラスで出てきたドイツ語の単語とか文章とかをすべてではないが、私のわかった範囲で要約として1~2頁にまとめたものを R 氏に提出している。

そしてそれが次回以降のクラスで学習の資料とされることもある。これはその復習のときに修正をされたりしたときに、その修正したものをまた編集してものをクラスの全員に配布したりしていたが、最近はそこまではできていない。