自分の書いた数学エッセイがどれくらいの数になったか。いつか自分でリストをつくってみたら、書き直しも含めて160を超えていた。書き直ししたものもふくめてであり、それも2度ならず、3度または4度も書き直したり、補充したりしたりものまである。でもその重複を除いても50編は超えたのではなかろうか。
やさしいものから、難しいものまでいろいろである。この中にはもちろん、『四元数の発見』としてまとめられたものも含まれている。それ以外には『数学散歩』とか『物理数学散歩』としてまとめられたものもあるが、それらの書を出版してからも、その後かなりの数のエッセイを書いた。
私は教育に関心があるので、論文ではない。あくまで数学エッセイである。
最近、鹿児島の方で私の昔の本に関心を持ってくれたかたがでてきて、ほとんど売れなかった『物理数学散歩』を購入していただいた。
この本は定価が1200円であり、高くはないのだが、それでだかどうかは知らないが、売れなかった。それで私の在庫が私の家には200冊ほど残っている。詳しくは調べたことがないが、それくらいはあるだろう。
ところが、一方で、だれが値を付けるのか知らないが、その本がアマゾンコムで10,00を超えた値段がついていたりする。これは売りたくないと言っているのも同然である。世の中はくるっている。
(2024.6.12付記)
自分の書いた数学エッセイの数だが、改訂版や三訂版も多いのだが、自分用につくっているリストによれば、2004年3月末ではその数は238である。
なんでも物事は話半分としても、優にその数は100を越えているだろう。数学教育協議会の下部団体である、愛数協の機関誌「研究と実践」にでも80を越えて掲載されているのだが、これは読者が小学校の先生が中心だから、あまりその読者として広がりを期待できなかった。その上にだれでもその機関誌に簡単にアクセスできる環境にはない。
そういうこともあって2009年12月以降は友人の数学者・新関章三(高知大学名誉教授)さんと二人で「数学・物理通信」を発行して、そこに 数学エッセイを主として発表してきた。
その大部分はインターネットで読むこと現在できるようになっている。「数学・物理通信」で検索すれば、2023年までは名古屋大学の谷村教授のサイトで読めるはずである。
いままでの論文とかエッセイの索引があったら、もっといいのだろうが、残念ながら、それはまだつくられていない。私自身が他人の本として発行されたものに索引がないために利用価値が少ないのは残念だと言っているのだから、索引をつくっておくべきかもしれない。