は故小林登先生の著書である。E大学に勤めるようになってから、縁あって先生とお知り合いなることができた。
昔のE大学の卒業生ならば、先生のことをたいていの方が存じ上げているに違いない。それで、先生がE大学を定年退職後だったか、退職の直前だったかに出版された『弁証法と唯物論』(丸三書店)を先生からいただいた。だが、弁証法にも唯物論にも暗い私には読むことができなかった。
つい先日庭の書庫にある本の中に探している本を私が持っているかどうかを確かめに行ったところ、この『弁証法と唯物論』が目についた。その中のいずれの論文にも目を通したことがなかったが、今回1956年に書かれた「毛沢東の哲学について」という論文を読んだ。これは ー「持久戦論」を中心とする考察ーという副題がついているが、なかなか優れた論文であることをようやく知った。
もう先生が亡くなってからでもだいぶん時間がたったわけで、いまごろになってようやく読むとは申し訳がないのだが、それも愚鈍な私であるから、致しかたがないだろう。
この本には8つの弁証法と唯物論についての論文が収録されている。そのうちのたった一つを読んだだけなので全体を論ずることはまだできない。だが、理論と実践とを重視する唯物弁証法哲学の研究者としての面目が躍如としている。
これはまた毛沢東の「持久戦論」が論として優れていたばかりではなく、実践としても優れてれていたことにもなろう。機会があれば、ほかの論文も読んでみたいと考えるようになった。
昔のE大学の卒業生ならば、先生のことをたいていの方が存じ上げているに違いない。それで、先生がE大学を定年退職後だったか、退職の直前だったかに出版された『弁証法と唯物論』(丸三書店)を先生からいただいた。だが、弁証法にも唯物論にも暗い私には読むことができなかった。
つい先日庭の書庫にある本の中に探している本を私が持っているかどうかを確かめに行ったところ、この『弁証法と唯物論』が目についた。その中のいずれの論文にも目を通したことがなかったが、今回1956年に書かれた「毛沢東の哲学について」という論文を読んだ。これは ー「持久戦論」を中心とする考察ーという副題がついているが、なかなか優れた論文であることをようやく知った。
もう先生が亡くなってからでもだいぶん時間がたったわけで、いまごろになってようやく読むとは申し訳がないのだが、それも愚鈍な私であるから、致しかたがないだろう。
この本には8つの弁証法と唯物論についての論文が収録されている。そのうちのたった一つを読んだだけなので全体を論ずることはまだできない。だが、理論と実践とを重視する唯物弁証法哲学の研究者としての面目が躍如としている。
これはまた毛沢東の「持久戦論」が論として優れていたばかりではなく、実践としても優れてれていたことにもなろう。機会があれば、ほかの論文も読んでみたいと考えるようになった。