物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

ドイツ語の面倒なことに

2019-07-11 18:23:16 | 日記

ドイツ語の面倒なことに、ドイツ語のクラスで最近しばしば出会うようになった。

この一つは形容詞の語尾変化である。

形容詞の前に定冠詞がつくか、不定冠詞がつくか、それとも冠詞類はなにもつかないかよって、形容詞の語尾が変わってくる(注)。一番簡単なときは定冠詞がついたときであるが、このときは形容詞の語尾はeかenである。

1格と4格でeがつくが、それ以外はenである。ちょっと簡単化しすぎであるが、基本的にはそうである。例外があって、男性名詞の定冠詞の4格denのときに語尾がenでeではない。たとえば、den alten Mannとなる。den alte Mannではない。

不定冠詞がつくときには、3か所で定冠詞の語尾を示す形容詞の語尾がつく。これは男性名詞と中性名詞の1格でein alter Mannといったようにalt語尾erがつくのと中性名詞の場合にはein leines Kindのようにesがつく。これは4格の場合にも中性名詞ならein kleines Kindとやはりesがつく。男性名詞の4格の前には不定冠詞einenがつくので、もう形容詞の語尾はいりそうにないが、それでもeinen alten Mannとenがくりかえされる。

女性名詞には1格、4格ともにeine sch"one Dameのようにeがつく。男性名詞の4格はeinen alten Mannというふうにenがつく。語尾が繰り返されるところに特徴がある。

冠詞類が何も名詞につかないときにはその冠詞類を表す語尾が必要になる。これはほぼ定冠詞の語尾を形容詞が受け継ぐ。ただ、定冠詞とちがうところは男性名詞と中性名詞の2格の前の形容詞の語尾がesではなくてenになるところと、中性名詞の前の形容詞の1格と4格がasではなくてesとなるところである。

他はまったく定冠詞の語尾を受け継いでいる。

今年になってドイツ語のクラスで講師のR氏から解説があったが、あまりよくわからなかった。もっとも彼はドイツ語の出版社の一つである、D社とこのことでもめたと話をしていた。

彼の説明はここでしたのと同じ説明であったろうが、それだと文法書の数十頁の説明はいらなくなり、出版社としては困るというクレームであったらしい。

本当のところは知らないが、簡単に説明できることを難しくすることはない。それにしても中島、平尾、朝倉3氏の著書である、『必携ドイツ語文法総まとめ』(白水社)でも説明は2ページで終わっている。しかし、ここには定冠詞の語尾変化の一部または全部を形容詞が受け継ぐといったたぐいの説明がないように思われる。

いや、どこかに書かれているのかもしれないが、私がせっかちだから読み飛ばしているだけかもしれない。

きちんとしたドイツ語の先生は、しかしこのことを知っているらしいことは、ドイツ文学者である、M氏からもちらっと形容詞の語尾変化はある種の規則性があるのです、と聞いた。

(注)形容詞の前に定冠詞がつく場合は「弱変化」、不定冠詞がつく場合を「混合変化」、冠詞類はなにもつかない場合を「強変化」とドイツ語の文法書では言っている。 

 


いつものことだが

2019-07-11 13:04:03 | 日記

いつものことだが、「数学・物理通信」を発行した後は虚脱状態になる。たぶん一週間も虚脱状態は続かないとは思うが、数日は虚脱状態になる。

楽しみで発行しているのだが、かなりのストレスにもなっている。原稿をpdfでそのまま発行しているので、何がストレスだといわれるかもしれないが、ページ数とかタイトルとか目次をつくったり、編集後記を書いたり、その編集もたいてい10回まではしないかもしれないが、平均して5,6回はしていると思う。

それに1度か2度は投稿者に点検をお願いしている。その場合でも、変更が入れば、元のlatexにもどって変更を加えなければならない。

そのことが嫌なら、編集者はやれない。それはそうだが、なかなかの仕事である。いや、一つ一つは大したことはないのだが、それらが集まって結構面倒な仕事となる。

それでも意義があると思うから続けている。いわば、生き甲斐である。