武谷三男研究の第一人者とでもいうべき N さんがつくった和文論文目録を整理している。
エッセイも含めて彼が作った目録の中の論文数は860以上ある。どういう風にしてNさんがこの目録をつくったか尋ねてみたい。
武谷の著書目録は私がつくったし、論文目録も英語で発表されたものは私がつくったが、この和文論文目録はかなり強烈な目録である(注)。
(注) 私の「武谷三男の著作目録」と「武谷三男の論文リスト」はいずれも改訂がされて、一番新しい版はいずれも「素粒子論研究」電子版で読むことができる。
武谷三男研究の第一人者とでもいうべき N さんがつくった和文論文目録を整理している。
エッセイも含めて彼が作った目録の中の論文数は860以上ある。どういう風にしてNさんがこの目録をつくったか尋ねてみたい。
武谷の著書目録は私がつくったし、論文目録も英語で発表されたものは私がつくったが、この和文論文目録はかなり強烈な目録である(注)。
(注) 私の「武谷三男の著作目録」と「武谷三男の論文リスト」はいずれも改訂がされて、一番新しい版はいずれも「素粒子論研究」電子版で読むことができる。
ここ数日は三角関数の加法定理をどう導入するかについて考えていた。平面上でのベクトルの回転から加法定理を導入したいと考えて武藤徹先生のテクストなどを見ていた。
もっとも、これはどうも「鶏が先か、卵が先か」といった様相を帯びている。加法定理を使わないで、平面上のベクトルの回転の説明することができるか。
武藤先生は平面上の直交座標系上の単位ベクトル(1,0)と(0.1)とが反時計方向に角度 \theta だけ回転するとそれぞれ
(\cos \theta, \sin \theta)と(-\sin \theta, \cos \thteta)となるので、これを列ベクトル式に表すことから、よく知られた回転行列を導出している。すなわち、
\cos \theta -\sin \theta
\sin \theta \cos \theta
である。ただ、その論理がまだ十分に了解できていない。
他の本を参照すべきだろうか。
すでに三角関数の加法定理の導出法については『数学散歩』(国土社)でいろいろ述べている。しかし、このときにはいろいろな知識を前提としていたので、少数の前提から加法定理を導出するという、教育で普通の行われる過程を行ってはいなかった。
しかし、高校時代に学んだような、図形からの加法定理の導入をしたくないのだ。
オイラーの公式から加法定理を導入するということも考えられるが、そのときにはオイラーの公式の導出にはマクローリン展開をする必要があるので、三角関数の微分を導入する必要がある。
それはそれでいいのだが、そんなことをしないで三角関数の加法定理を導けないかと考えている。
ダイソンはイギリス生まれのアメリカ人である。
いろいろな物理学者への感想があるのだが、湯川とは数度あったが、物理の話しをしなかったから、政治の世界で活躍していたという感じをもっている。
また、オッペンハイマーは複雑な性格の人で、まったく口をきかなかった二人の物理学者がいた。一人はファインマンの先生にあたるホイーラーだった。もっともダイソンはホイーラーはもっと高く評価されてもしかるべきだとの意見である。
これはうなずける判断である。しかし、ホイーラーは右翼で、政治的な思想はいけなかったらしい。そのことがオッペンハイマーが口を利かなった理由かもしれないといっている。
これはヤンの述懐でもあったと思うが、オッペンハイマ―はブラックホールの生みの親の一人でもあるのに、ブラックホールの存在が観測から確かにもなったときでも、それに言及すると話題を変えたという。
アインシュタインもブラックホールに否定的だったというから、なかなか知的巨人も時代遅れになっていたのかもしれなない。