物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

雑誌「素粒子論研究」

2019-07-20 17:11:58 | 日記

雑誌「素粒子論研究」を松山で昔のバックナンバーを見ようとしてもどこにあるのかわからない。

創刊号から50巻6号までの総目録はもっているのだが、私自身がこれを購読するようになったのは31巻4号からであり、それ以前の号はもっていない。

大きな大学のある大都市ならば、たぶんに創刊号からのバックナンバーがそろっているであろう。だが、愛媛大学には「素粒子論研究」はとっていなかったと思う。

これは私にしても他のだれかにしても自分でとっているのだから、取る必要がなかったということである。それにS先生のようなもう亡くなってしまった先生の研究室に行けば、創刊号からはないにしてもかなり古い号からのバックナンバーを見ることができた。

ところが私も定年になった時に自分のもっていた雑誌を寄贈しなかったようにだれも定年になったときに大学に寄贈はしていないだろう。

同じようなことがひょっとすると物理学会誌についてもいえる。確かにもう物理学会会員としての経歴は50年を超えたが、その会誌をまだ大学に寄贈してはいない。

それに物理学会誌は大学でとるという発想はまったくなかった。大学の図書館のOPACを調べたことはないが、E大学には物理学会誌のバックナンバーはないであろう。

こんなことを書いたのは武谷三男の「素粒子論研究」に掲載された論文のリストをつくる仕事しているからである。

(2019.7.22付記) Jstageに素粒子論研究が電子資料となっている。


ehrenamtlich

2019-07-20 13:22:15 | 日記

Ehrenamt(エーレンアムト)というと私などはすぐに「名誉職」と思ってしまう。これはあるドイツ人夫妻が知人宅にホームステイしたとき、その夫人がehrenamtlichにどこかの役員か会長をしていると言われた。

それを聞いた私はすぐに「名誉職の」という風にとった。それが最近「無給の」とか「ボランティアの」訳されると、なるほどそういう意味もehrenamtlichにあるのだと妙に納得した(注)。

Professor Emeritusも名誉教授という訳もあるが、単に「定年退職した大学教授」という意味も含まれているようである。自分のことをemeritierenした大学教員ということを気恥ずかしく思っていたが、定年退職したことは事実だし、emeritiertという語を使うのもそれほど事実に反したことでもないと知った。

Ich habe seit 2005 emeritiert.

なら、2005年に定年退職した(聖職者または大学教員)であればいえる。

なかなか言葉の広がりがあるものだ。

(注)Ehrenamtとかehrenamtlichとか聞いてすぐわかる人はドイツ語の初心者ではないと思う。やはり中級レベル以上であろう。だが、それでもくだけた用法なのか、それともちょっと気取った用法なのかはそれを使う人にもよるのかもしれない。

すくなくとも私はきどった表現だとそのときに思った。

(2024.3.7付記) 最近NHKラジオの「まいにちドイツ語」の応用編でeRikaとかという放送で老人施設を1か月ごとに巡回するボランティア・リキシャの話が出ていた。このボロンティアはやはりehrenamtlichが使われていた。

リキシャは人が自分の脚でひく人力車を私などは想像したが、そうではなくて座席の後ろにモーターつきの自転車がついていた。