雑誌「素粒子論研究」を松山で昔のバックナンバーを見ようとしてもどこにあるのかわからない。
創刊号から50巻6号までの総目録はもっているのだが、私自身がこれを購読するようになったのは31巻4号からであり、それ以前の号はもっていない。
大きな大学のある大都市ならば、たぶんに創刊号からのバックナンバーがそろっているであろう。だが、愛媛大学には「素粒子論研究」はとっていなかったと思う。
これは私にしても他のだれかにしても自分でとっているのだから、取る必要がなかったということである。それにS先生のようなもう亡くなってしまった先生の研究室に行けば、創刊号からはないにしてもかなり古い号からのバックナンバーを見ることができた。
ところが私も定年になった時に自分のもっていた雑誌を寄贈しなかったようにだれも定年になったときに大学に寄贈はしていないだろう。
同じようなことがひょっとすると物理学会誌についてもいえる。確かにもう物理学会会員としての経歴は50年を超えたが、その会誌をまだ大学に寄贈してはいない。
それに物理学会誌は大学でとるという発想はまったくなかった。大学の図書館のOPACを調べたことはないが、E大学には物理学会誌のバックナンバーはないであろう。
こんなことを書いたのは武谷三男の「素粒子論研究」に掲載された論文のリストをつくる仕事しているからである。
(2019.7.22付記) Jstageに素粒子論研究が電子資料となっている。