畳の上の水練といっても水泳に関係したことではない。
私にとってのフランス語がそうだという意味である。まったくフランス人と話をしたことがないとかそういうことを言ってはいない。まあ、私だって数十人のフランス人とはこれまで生きて来た80数年で話してはいるだろう。
しかし、数百人とはなってはいない。圧倒的に訓練不足なのである。畳の上の水練とは私にとってつまりはNHKのラジオでのフランス語講座なのである。もちろん、テレビの「旅するフランス語」などももう何年も見ている。
それでも圧倒的に母語としてのフランス語を話す人との接触は少ない。大学に勤めていたから、ときにフランス語の講義に先生の許可を得て、出席したことが3度ある。いずれもほぼ出席した。
ときには先生にフランス語で質問したりもした。だから同席していた学生からはそんなに話せて羨ましいなどと言われたこともあるが、実はなんでもいうことができるわけではなく、限られたことしか言えない。だから、まだまだなのである。
私は外国語というのは音が一番重要だと思っている。それで英語を除いて一番初めに音声として接した外国語はフランス語である。つぎはイタリア語であり、第4がいま一番自分では話せると思っている、ドイツ語である。
しかし、それだってカタコトドイツ語にしかすぎないのだろうが。