ここ数日『サイン コサイン タンジェント』(ニュートンプレス)という本を読んでいるが、今タンジェントのグラフの描き方のところを読んでいる。
ところが、この描き方がどうも納得できない。というか説明が納得できないのである。
タンジェントのグラフの描き方自身は私の記憶にある通りなのであるが、その説明が納得できない。普通のテクストにどう書いてあったか、そこをもう一度読んでみないと納得できないだろう。
ということは、私は何を今まで読んできたのだろうか、ということだ。
(2021.4.29追記) タンジェント曲線の書き方の説明に昨日引っかかったのだが、これは小林道正『三角関数』(ベレ出版)の該当箇所を読んだら、すぐにわかった。
原点(0, 0)と半径1の単位円のある1点(x, y)とを結んだ直線の傾きはこの直線がx軸となす角度 \theta で決まる。だから、直線が決まれば、その傾きは一義的に決まる。
直線の傾きは\tan \theta =y/x (ここで、(x,y)は半径1の円周上の点の座標)でもちろん決まるが、この直線と直線x=1との交点のy座標で傾きが表されるといってもよい。
このことは当然のことであるのだが、どうしたことか\tan \theta =y/x でx=1とした\tan \theta =yとしてもよいと説明が書いてあったのが、その説明をどう解釈したのか訳が分からなくなっていた。
幾何学的に言うと相似な三角形の相似比は等しく、この相似比の値がいま直線の傾きを表す場合だった。
言葉というものは変なものですね。勝手に変な想像をしてしまって、まったく誤解して理解不能な感じをもってしまった。