高木貞治『代数学講義』(共立出版)を開いて4次方程式の解法を調べた。これは I さんの論文との関係でどうも私にはしっくりこないところがあったからである。
比較的新しい志賀浩二『方程式』(岩波書店)にも解説が詳しく書かれているのだが、私にはもう一つしっくりこなかったからである。まがりなりにもようやくメモをつくって I さんに送った。
I さんはご自分ではすでに納得されていたのかもしれないが、私にはどうも納得できる書き方だとは思えなかった。
どうも、ものわかりがわるくて困るがこれが自分であるから、しかたがなはい。
高木貞治『代数学講義』(共立出版)は漢字とカタカナ交じりで書かれた古い版である。漢字と平かなにその後改訂されたが、そちらはもっていない。それだってもう50年くらい昔の版となっている。
いや一生のうちにこの本を読もうとは思わなかった。もっとも1か所だけだが、鉛筆で?マークか何かの印がつけた箇所があった。古本で買ったわけではないので、これは自分でつけた印である。
まれなことではあるが、こういうことがあるから、私は本の積読の効用を否定したくない。ここらあたりが妻にはまったく理解してもらえない。