私が以前にかなり時間をかけてつくったe-Learningのコンテンツに三角関数の章が欠けているので、だいぶんこのコンテンツを読んで、出版を勧めてくれたK社のT社長さんにはわるかったがお断りをしてしまった。
これは三角関数の章がうまく書けないためであった。いまでもうまく書けていない。数年前に書きかけたが、途中で筆が止まったままである。そしてそれを再開するきっかけがなかなかつかめない。
だからというわけでもないのだが、先刻県立図書館で『コンピュータの数学』を借りたときに、その本のそばに雑誌「Newton」別冊の「サイン、コサイン タンジェント」があったので、つい借りて来た。
三角関数が量子力学の分野で役に立つとかなんとかいうページがあったので、つい借りる気になったのである。
いまちょっと見たら、正弦法則のぺージがあるのに気がついた。もっともクトルのベクトル積と正弦法則の関係に触れているかとちょっと覗いてみたが、言及はしていないようである。日本で出版された本の限界なのだろうか。
ベクトルのスカラー積から余弦法則が導出できるし、ベクトル積からは正弦法則が導出できることはアメリカで出版されたベクトル解析演習書には載っているというのに。もっとも、これらの書は訳書が2冊とも日本語で出版されている。