物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

e-learningのコンテンツに

2021-04-20 12:58:59 | 数学
私が以前にかなり時間をかけてつくったe-Learningのコンテンツに三角関数の章が欠けているので、だいぶんこのコンテンツを読んで、出版を勧めてくれたK社のT社長さんにはわるかったがお断りをしてしまった。

これは三角関数の章がうまく書けないためであった。いまでもうまく書けていない。数年前に書きかけたが、途中で筆が止まったままである。そしてそれを再開するきっかけがなかなかつかめない。

だからというわけでもないのだが、先刻県立図書館で『コンピュータの数学』を借りたときに、その本のそばに雑誌「Newton」別冊の「サイン、コサイン タンジェント」があったので、つい借りて来た。

三角関数が量子力学の分野で役に立つとかなんとかいうページがあったので、つい借りる気になったのである。

いまちょっと見たら、正弦法則のぺージがあるのに気がついた。もっともクトルのベクトル積と正弦法則の関係に触れているかとちょっと覗いてみたが、言及はしていないようである。日本で出版された本の限界なのだろうか。

ベクトルのスカラー積から余弦法則が導出できるし、ベクトル積からは正弦法則が導出できることはアメリカで出版されたベクトル解析演習書には載っているというのに。もっとも、これらの書は訳書が2冊とも日本語で出版されている。


『コンピュータの数学』

2021-04-20 12:35:18 | 数学
『コンピュータの数学』(共立出版)第2版は訳書である。この本があることは知っていたが、なにせ定価が9,000円と高価なことと直接に必要になることは今までなかったことで関心をもつことはなかった。

ところがインターネットで知りあいになったUさんがこの本に依拠した短い論文を書いてくれたおかげで、関心をもつことになった。

著者の一人はKnuthさんであり、彼は私などがいつもお世話になっている、texのシステムを自力でつくった人である。

ということで、すぐにこの書を購入することはしないで県立図書館から借りてきた(注)。直接には自然数のべき乗の和に関心がある。これについては「数学・物理通信」にいくつかの論文の投稿があり、それにつられてだったかどうかは覚えていないが、私もこの関係のエッセイを書いてきた。

そして、いつだったか忘れたが、ベルヌーイ数による自然数のべき乗の和の求め方について書いたので、この種のエッセイをもうお断りするつもりであった。

だが、Uさんによれば、自然数のべき乗の和の話題の総括的な議論がこの『コンピュータの数学』でされているとの情報を得たことと、最近読んだSさんのレポート「高校数学迷い記」に触発されてもう一度話題に挑戦して見たくなった。

うまくまとまるかどうかはわからない。どこかで完全なレポートとなることを願っているのだが。

(注)もうすぐ81歳となる老人なので、この書の購入はちょっと躊躇しているが、いい本であるのは確かなので、購入に踏み切る可能性は高い。