物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

花見をした

2022-04-04 16:07:00 | 本と雑誌
昨日、妻が誘ってくれて、花見をした。Gestern haben wir einen Hanami gemacht.

毎年行く、石手川沿いの岩関の近くのベンチで桜を愛でながら、少し遅い昼食の弁当を食べた。昨日はお天気も良くて暖かったので、たくさんの家族連れも出ていた。

岩関のそばにあるスーパーのセブンスターで、お弁当を買って、石手寺の後ろの山に立っているお大師(弘法大師)様の像を見上げながら、一時間ほどの花見を楽しんだ。

私は別にお酒を飲むわけでもないが、ここで以前に出会った人のことを話したりした。もうその人も故人となった。

もう少し早くに来ていたら、陽光桜を鑑賞できたのだが、今年はすこし来るのが遅かったのか、もう陽光を鑑賞することはできなかった。残念である。

妻はいつもいう。「今年はお花見ができたが、来年はお花見ができるとは限らないからね」と。

いや、別にどこか体のわるいところを私たちが抱えているわけではないが、この歳になってくるといつどこでどうなっても不思議ではない。そうした覚悟がいつでもできているのであろう。



パリティ―の破れ

2022-04-04 12:26:27 | 物理学
「パリティ―の破れ」と言えば、リーとヤンのパリティーの破れを思う。これは物理学の現象であり、その事実を見つけたのはリーとヤンの二人の中国生まれの物理学者であり、それを実験的に検証したのはやはり中国系のウーさんという女性物理学者であった。

そして彼らがノーベル賞を受賞したのは私が大学に入る1958年の一年前の1957年であった。

しかし、ここで言いたいのはそういう物理現象ではない。そうではなくて、ジェンダー・バイアス(男女格差)についてである。男女格差という日本語ではなくて、最近ジェンダー・バイアスという言葉で議論されている。

その新聞の欄のおしまいの方に東京書籍の高校の物理の教科書にも「物理を履修する女子生徒がきわめて少ないのはなぜか」というコラムがあると書かれてあった。

それで自分のこととして実際に体験していることを、ここで書こう。それは私の発行している「数学・物理通信」の配布先である。昨年末だったかにある人に聞かれて、その送付先数を数えたのだが、81件だった。

ところが、思い出して見るとその送付先は圧倒的多数は男性であることを思い知った。まったく女性の人はいないと始めは思ったが、たった一人ではあるが、一人女性の物理学者がいたことに気がついた。

もっともこの人、 B さんは日本で女性として二人目の物理学会会長を務めた方で優れた方である。今年は物理学会々長を3人目の女性の研究者が務めている。物理学会には男女差別があるとは思えないが、物理学会はすでに80年を超える歴史を持つので、その年数だけの会長をもってきたのだが、それでもまだ3人目の女性だとすれば、少なすぎると言われてもしかたがないかもしれない。