物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

四元ポテンシャル

2022-04-25 13:10:04 | 物理学
電磁気学のMaxwell方程式は磁束密度\bm{B}と電場\bm{E}と電流密度\bm{i}と電荷密度\rhoで記述される8個の方程式からなる。

ところが求めたい量は磁束密度Bの3つの成分と電場Eの3つの成分であるから、合計6個の量である。

方程式の方が多いが、これは矛盾しないか。これの説明を先ほど読んだのだが、今再現しようとしたら再現できないが、矛盾はないという。

さらにベクトル・ポテンシャル\bm{A}といわれるものとスカラー・ポテンシャル\phiとの4つとそれ対する4つの方艇式で、上の磁束密度\bm{B}と電場\bm{E}のみたすMaxwell方程式を代替することもできる。

このときにLorentz条件という条件が付加される。これは1つの方程式である。

さらに、ベクトル・ポテンシャル\bm{A}とスカラー・ポテンシャル\phiにはそれぞれゲージ変換という変換の自由度がある。ただし、Lorentz条件はこのゲージ変換で満たすものでなくてはならない。

このLorentz条件はベクトル・ポテンシャル\bm{A}とスカラー・ポテンシャル\phiの四元ベクトル性を保証すると思う。