物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

7月の子規の俳句

2022-07-12 17:24:34 | 本と雑誌
7月も今日は12日となった。恒例の7月子規の俳句を書いておこう。

  雲の峰白帆南にむらがれり   子規
  towering cumulus clouds 
       white sailboats
       gathering in the south                 (Shiki  1895)

カレンダーにはしまなみ海道でも美しい橋の一つとして知られる、多々羅大橋の写真がついている。もっともこの写真にはヨットの白い帆はまったく写っていなくて、モーターボートの白い波が二つ三つ写っているだけである。

雲の峰は写されてあるのだが。

四元数とベクトル空間

2022-07-12 10:55:46 | 数学
複素数は2次元のベクトル空間とみなせるのと同様に四元数も四次元のベクトル空間ともみなせる。

こういう視点から、『四元数の発見』の第6章を書きなおさなければならないのだが、今に至るも書き直せていない。

これは私の四元数の理解の道程を反映しているので、仕方がなかったが、すでに原稿を読んでもらったKさんに指摘されていたところである。

彼の指摘は端的には四元数の直交性が指摘されていないとの見解に表現されている。実はそのことに実は私が半年近くも悩んでいたことであった。

数学者のNさんにこのわからなかったことを話して助言を求めたのだが、私の言い方がわるかったらしく、Nさんからの助言は得られず、悶々とした半年がすぎた。

これは私が依拠していた、ポントリャーギンの『数の概念の拡張』(森北出版)の中にも明確に書かれていなかった。説明がなかったのではなく、あったのだが、私はそこを理解できなかった。

ここの章をそろそろ、きちんとか書き換えなくてはいけない。