四苦八苦している。四元数入門の原稿である。
はじめは『四元数の発見』の4章とか5章とかの簡潔な要約のつもりで書きだしたのだが、四次元の空間回転というテーマに引きずられて悪戦苦闘している。
そういうインターネットのサイトがあり、そこから新しく学んだのは3次元の空間回転という視点ではなく、4次元空間での回転を考えるという視点である。
私たちは4次元時空に住んではいるが、残念ながら第4次元は時間であるので、住んでいる空間は3次元である。そうすると全部空間だけの4次元の空間は想像できないのである。
松岡学『数の世界』(講談社ブルーバックス)でもいろいろ工夫をされた説明があるが、やはり明晰には頭に描けない。そこが問題である。
式の上だけでも4次元の空間を述べるしかないのかもしれない。