義父が県展の関係者だったこともあって、行き忘れていた、県展に今朝の午前中行ってきた。主に洋画という油絵の部分を見たのだが、写真に知人が出品しているので、それだけは見逃さないようにと見てきた。桜と霧とを主題とした写真で華やかなものであった。
洋画を見ていて思ったのだが、他人の作品などなかなか苦労がわからなくて、するっといかに力作であっても、その絵の前を通り過ぎるくらいの感じである。これは私が苦労していくつかの本を書いても、読者にしてみたら、その苦労などはわからずまるで全くいいところがないと思われるのとまったく同じである。人の苦労はお互いにまったくわからないものだという諦観みたいなことを感じた次第であった。
本だとちょっとまとまったものとなるが、エッセイでも論文でも同じであろう。なかなか他人のしていることを評価できないものだと思う。
これは別にアカデミックなことでもなくてもいろいろあるだろう。なんでも同じようなことを経験があるのかないのかということが基本的に効いてくる。人のことを正しく判断できるためにもやはり自分自身の似たような経験があるのかどうかによるのだと思う。
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