物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

4巻1号を近々発行

2014-03-30 18:56:19 | 数学

『数学・物理通信』4巻1号を近々発行する。

自分の書いたベクトル代数のエッセイが論理的にすっきりとしたと思って昨夕帰宅したのだが、「あれっ、きちんとした係数の導出になっているのかな」と夜中に思い出した。

それでこの原稿のプリントしたものを読み返したら、これでは証明になっていないということに気がついた。

帰宅するときにすっきりとしたと満足していたのはなんだったろうと思ったが、論理をすっきりさせたから、実は証明がインチキというか、証明すべきことを使って、係数を導いたことがわかったのだろう。

あわてて、自分の本『物理数学散歩』(国土社)をとりだして、その部分をこの書の方法にしたがって書き直した。

それで間違っている部分をエッセイから本当は削除すべきなのだが、私が何年も正しい証明だと思っていたのだから、他の方々にも同じ誤解を与えてはいけないのでそれを誤った導出として、付録として教育的配慮から残すことにした。もちろん、どこが悪いのかは書いたが。

これは頭のいい人なら絶対しないミスである、私の頭の粗雑さの見本のような話である。

しかし、これはもともと私が大学に勤めていたときの同僚だったOさんのアイディアでの証明であるから、私以外にもそういう落とし穴に陥る人がいてもおかしくはない。

そんなこんなでバタバタしている。