3月15日の朝日新聞のbe欄にブック・コーディネ―ターの内沼晋太郎さんの紹介がフロントランナーとして紹介されていた。
世田谷の下北沢に書店というべきかどうかは知らないが、B&Bという店を開店しているという。
そこではビールが飲めたり、本を買ったりできるという。本そのもののおもしろさを伝えたいという。
この記事の中にいくつかの問いがあった。それはすべて本とは何か、本屋とは何かと関係をしているらしい。たとえば、つぎのような問いにあなたならどう答えるか。
「写本は本と呼ばれるのに誰かが詩を書いたノートが本と呼ばれないはなぜか」
「電子書籍が本ならウエブサイトやブログは本ではないのか」
「本の読み聞かせをしている人やブログで書評を書く人と書店員の何が違うのか」
上の3つの問いについて私にも簡単には答えができないが、「それなりに完結したということが本には必要なのではないか」という気がした。
いわゆる何かまだオープンというか開いているときにはまだ本とはなっていないのではないか。そういう気がする。
内沼さんも「ウェブであっても、書かれて編集されるものはすべて本になる可能性がある」と言っている。私の思ったことと同一ではないが、似通っている。
私の考えなどよりも内沼さんの考えることの方が広い観点から考えているとは思うが、久しぶりに考えさせられた。
この内沼さんがビールのコップをもって写っている写真の前の机に先日このブログでちょっと触れたデレク・ベイリーの伝記が数冊の本の一番下に見える。