物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

STAP細胞の行方

2014-03-20 11:37:19 | 学問

どうもSTAP細胞の存在はあやしい。

今朝、新聞にその検証の問題点が出ていた。ほんとにきちんとした細胞ができているのなら、以前の博士論文の写真を使いまわしする必要がないからである。

こうなると研究の真偽よりも倫理の問題になるが、たくさんの共著者がいたのなら、チェックができたはずだのにそのチェックができなかったことに大きな組織上の問題がありそうである。

なんでも学術的な主張をするためには、その正しさの裏づけが必要である。

一つの事実を得たのなら、他の方法でも得られるのかを検証する必要がある。それも独立なグループが検証することが必要である。

私は時間がかかっても別の方法で同じことを導けるかをいつも気にかけていた。だから、自分で他の方法で同じことを得られないかをいつも考えていた。これは自分がミスをよくする人間であるから慎重になっていたのである。

他の方法で同じことが導けるかを調べる以外にも方法はある。ある特別な条件で予想できた結果を得られるかとか。

業績を出せないことは業績を偽造するよりはましだと思う。

(注)最後の行で書いたことがちょっと誤解を招くかもしれないのでお断りをしておく。

「業績を出せないことは業績を偽造するよりはましだ」などと書いたら私が業績を偽造することを考えたことがあるようだが、そんなことを考えたことはない。

普通の研究者にとって、業績を偽造することなど考えたことがないというのが本当だろう。業績の偽造をする研究者などというのは例外的である。