毎日、火曜日の夜はT市のコートで19時から21時までテニスをしている。
それだのに矛盾した感情だが、雨降りになることをいつも望んでいる。それで雨降りでコートの予約を解約できるときには勇んで事務所に電話を掛ける。
ところが幸いなことにいうか、不幸なことにというか雨が降ることはそんなに多くない。
いつだったかは天気予報で夜は雨だと予報されていたので、今晩はテニスがなくてよいなと思っていたら、そういうときに限って夜になっても雨が降らなくてテニスコートまで出かけなくてはならなかった。
これは私がクラブのメンバーの中で一番テニスが下手だということから来ている。
もっともときどき上手なパートナーと組ませてもらって勝つこともある。これは主にパートナーの力量によっている。
いつだったか、昔読んだ朝永博士のエッセイに博士の子どもさんが小学校のころ運動会が雨で中止になるようにと祈っているとか書いてあった。
その当時の東京教育大学の「体育学部の先生なんとかいい方法を考えてください」とそのエッセイでは結ばれてあった。
その気持ちがわかるのである。
もっとも朝永博士の子どもさんとはいっても私と同様にすでに結構老人の域に達しているはずであろう。