物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

R"ontgenは?

2014-05-02 13:20:37 | 外国語

R"ontgenはどう発音するか。カタカナで書けば、レントゲンと発音するというのが普通の人の知識であろう。

ところが私の高校時代の化学の先生はこれをレントゲンと発音してはいけないと言われた。彼はレンチェンと発音するのだと教えられた。

それで、いつもレントゲンと発音するたびに高校の化学のH先生の教えに背いているような気がしていた。

昨夜ドイツ語のクラスでR氏にこのことを尋ねてみたら、彼はレントゲンでいいという。彼はドイツ語を母語とするから、やっと長年の縛りから解放された。

もう一つLeibnizというニュートンとは独立に微積分学を発見したという学者がいるが、彼の名前はカタカナで書くと日本語ではライプニッツというのが、普通である。

ところが、太田浩一さんの著した「がちょう娘に花束を」(東京大学出版会)によれば、ライブニッツというのが正しい発音だとドイツ人の物理学者に言われたと書かれている。

それでその点も同じくR氏に尋ねてみたところ、両方ともあるという。

日本で発行されたフロイデ独和辞典(白水社)によれば、ライブニッツとあるが、カタカナ表記ではライプニッツと表記されていると注がついている。

大抵の独和辞書ではライブニッツの表記が支配的のようである。


ロボット産業

2014-05-01 10:20:44 | 社会・経済

何でも日本人は好奇心にあふれており、また技術的な工夫もよくするので、実はロボットの先進国であった。

ところが2000年ころを境にしてロボットに関する関心がむしろアメリカに移って行ったという。

ヒト型ロボットだとか、犬型ロボットだとかいうものの開発に血道を上げているうちに簡単なお掃除ロボットのような市販できる製品をアメリカの業界に奪われてしまったらしい。

日本ではロボットはソニーだとか、ホンダの宣伝マンの役割くらいにしか考えて来られなかったという。だから折角先進的な技術の蓄積があるにもかかわらず、あまりそこから利潤をあげるという観点がなかったという。

私も日本人なのでどうも好奇心には富んでいるもののそれが世間でもてはやされるころにはどうも関心を失ってしまうという傾向はやはりもっている。

ユーザーがどういうものを欲しているかを考えないで技術的関心から開発を進めるというのは日本的にはよくわかるが、これからは単に経費がかかるだけではなくユーザーがいるのかどうかを考えなくてはいけないのだろう。

これは日本のいいことの一つであるが、軍事的な利用を考えることにあまり関心がないということは悪いとは思わない。なんでもすぐアメリカのように軍事利用に向いてしまうことにはどうも日本人として否定的になるのはしかたがない。