連休中なので、いつもと比べて県外ナンバーの車が多い。今日見たところでは札幌ナンバーの車とか、佐賀ナンバーの車を見かけた。昨日だったかは富士山ナンバーの車まで見た。
いずれも大きな車で家族で温泉にでも入る旅に来たのだろう。それに昨日は市内電車にも乗ったが、スーツケースをもった、明らかに観光客と明らかに思われる若者とか家族連れとかが多かった。
これは松山は観光地なのでしかたがない。それで大多数の市民が生計を立てているのだから。それに天候や気候がよくなってきていて、旅行に絶好のシーズンとなった。
私たちも5月末には上京を予定しているので、旅行シーズンであることはまちがいがない。
毎年述べているように、ヨーロッパでも5月はIm wundersch"onen Monat Mai,・・・(イン ヴンダー シェーネン モナート マイ:この麗しの五月に)と歌われるようにいい季節である。
妻は毎年のことながら、街路樹のイチョウが緑の葉を茂らせるようになると、イチョウさんご苦労さんと言っている。
というのは分離帯に植えられた街路樹のイチョウはその根の周辺にはほとんど土は見えず、それに雨が降らないと枯れたのではないかと心配をしている。
緑の葉を茂らせるころになって、ようやくこのイチョウが生きていることを毎年実感させられる。
軌道角運動量演算子の箇所をどのように変更するのか、いま迷っている。これは「量子力学講義ノート」を読んでくれた、Kさんのアドバイスを採用して、その部分の書き換えしたいのだが、どうしていいかわからない。
あまり大きく書き換えるべきではないのだが、どうもそうはいかないように思えてきた。それで思案にくれている。昨日の夕方はちょっと絶望的な気分になった。
それで、気分転換をかねて、1冊今年の徳島科学史会で発表するために読む本を持って帰ったのだが、全く読まなかった。
Schroedinger方程式の変数分離の計算を昨日しようとして計算が符号でなかなかうまくあわなかった。
それですったもんだした後でようやく一致したと思ったころに、迎えがきた。それで式の整理は今日の仕事となった。
量子力学の講義ノートをつくったときにもなかなか苦労した覚えがある。今回は原島鮮先生の『初等量子力学』(裳華房)の該当ページを参照しながらの計算であった。
今回は「軌道角運動量」の形で、ラプラス演算子の角部分を表すという方式で変数分離を行っている(注)。
そこらを詳しく書いた本とかはあまりないので、これはまとめておきたいと考えている。
小西甚一『日本文学史』(講談社学術文庫)が10時半ごろに出かける前に書棚にあるのが、目に留まった。
もともとあまり文学に趣味のない、私が購入した本ではあるが、それを手に取ってよく見たことはなかった。
著者の小西甚一先生のことははいまでもよく覚えている。もっとも、私は先生のおられた東京教育大学での学生ではない。
これからもこの書を通読することはないだろうと思う。しかし、小西先生の書かれた「あとがき」と最近亡くなられた日本文学者のドナルド・キーンさんの「解説」だけは読んでみた。
「あとがき」にはこの書が初めて出されたときに不評であったことを小西先生が書かれている。しかし、キーンさんは少なくともこの書が初めて出たときに読んだときの衝撃を語っている。
書として、はじめ不評であったとしてもそれがその本が価値がないことを意味したわけではなかったのであろう。これはこの書を評価する目のほうが世間の方でまだできていなかったのであろう。
時代は今日から、令和になったが、私の生活が変わるわけではない。
朝食後に、新聞を読んで、洗濯物を干して、ここへやってきた。そして、いまさっきラジオのドイツ語の「まいにちドイツ語」を聞いて、ブログにようやくかかったという次第である。
さて、今日は何をするか。昨日は数日来計算してきたところをノートにまとめていた。これは何回も言うように小川修三「量子力学講義ノート」の編集のための勉強である。
ところが、いつもその動機を忘れてしまうのが、私の悪い癖である。それ自体が目的となってしまう。
まとめていたのは、3次元のラプラス演算子を直交座標から極座標に変換するときに極角と方位角に関係したところが、角運動量の演算子となることの別の導出法である。