物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

Schroedinger方程式の変数分離

2019-05-02 12:50:52 | 物理学

Schroedinger方程式の変数分離の計算を昨日しようとして計算が符号でなかなかうまくあわなかった。

それですったもんだした後でようやく一致したと思ったころに、迎えがきた。それで式の整理は今日の仕事となった。

量子力学の講義ノートをつくったときにもなかなか苦労した覚えがある。今回は原島鮮先生の『初等量子力学』(裳華房)の該当ページを参照しながらの計算であった。

今回は「軌道角運動量」の形で、ラプラス演算子の角部分を表すという方式で変数分離を行っている(注)。

そこらを詳しく書いた本とかはあまりないので、これはまとめておきたいと考えている。

(注)「軌道角運動量演算子」\mathbf{L}^{2}がラプラス演算子の角部分演算子\Lambdaとどうつながるかについて、新しい導き方になると思ったのだが、
どうもそうはいかなかった。

『日本文学史』

2019-05-02 12:31:38 | 日記

小西甚一『日本文学史』(講談社学術文庫)が10時半ごろに出かける前に書棚にあるのが、目に留まった。

もともとあまり文学に趣味のない、私が購入した本ではあるが、それを手に取ってよく見たことはなかった。

著者の小西甚一先生のことははいまでもよく覚えている。もっとも、私は先生のおられた東京教育大学での学生ではない。

これからもこの書を通読することはないだろうと思う。しかし、小西先生の書かれた「あとがき」と最近亡くなられた日本文学者のドナルド・キーンさんの「解説」だけは読んでみた。

「あとがき」にはこの書が初めて出されたときに不評であったことを小西先生が書かれている。しかし、キーンさんは少なくともこの書が初めて出たときに読んだときの衝撃を語っている。

書として、はじめ不評であったとしてもそれがその本が価値がないことを意味したわけではなかったのであろう。これはこの書を評価する目のほうが世間の方でまだできていなかったのであろう。

(2019.5.3付記)第4章 「俳諧の興隆と芭蕉」の節だけ読んだが、ここを読んだだけでも、この書がなかなか優れた書であることが、キーンさんではないがわかる。これは、ありきたりな文学史書ではなさそうだ。。