旅人の歌上りゆく若葉かな
A traveler's song (一人の旅人が歌を歌いながら)
rising up the mountain tail (山すそを上がっていく)
young leaves (若葉があざやかだ)
英訳の横のカッコの中はaoyama(ブログの筆者のペンネーム)の訳である。
これは、子規の明治27年 (1894)の俳句だそうである。これは今年のカレンダーに載っている俳句である。注釈などないが、この旅人は四国八十八か所巡りのお遍路さんであろうか。
このカレンダーには、俳句の横に写真がついていて、それは旧の遍路宿の写真である。私もその前をいつだったか通ったことのある、松山市の久谷の坂本屋である。
そして、その写真には傘を背中につけた白装束のお遍路さんがまさにその宿をはなれようとしている。ここは現在では、もう宿屋はやっていないのかもしれないが、お遍路さんの休憩ぐらいは、いまでも受け付けているのであろう。軒先には坂本屋の看板がいまもかかっている。