『ブックガイド<数学>を読む』(岩波書店)を、いつ買ったのかは覚えていない。ともかく以前に購入して積読であった。
昨日は日曜日であったので、私も休日となった。それで書棚から取り出してきた、この書のほとんどを読んだ。
これは数学となんらかの関係ある10人の人が書いた数学の関係あると考えた書籍を紹介したものである。
女性がその10人の中で3人おられる。どの方も特色のある読書経験をおもちなのであるが、意外とオーソドックスだったのは数学者新井紀子さんであった。10冊の本を紹介しておられる。
もっとも新井さんは一ツ橋大学の出身の異色の数学者であるが、その先生は数学者の松坂和夫さんだと知ると、こういう方が出てくるのもある程度うなずけるものがある。
カオスやカタストロフィ理論に関心を持った私の経験もあって、「カオスと複雑系」を書かれた、西村和雄さんの紹介が本の紹介というよりも研究経歴を示しているようで興味深かった。